偉大な自然の中で暮らす喜び


by 森里きよら
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残照 あした土手

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徳島市論田土手より津田山

                     「残照」

赤黒く錆びたレール一本
錆びはポロポロと剥がれ落ちる
紫色の残照に溶かされ削がれ
最後に地表に忘れてしまう

オレンジ色の残照に包容された頃
赤銅色にテカっていたレール
あの頃積まれた土手砂岩は崩れそう
あの日 オレンジ残照に背中を見せた少年は今 明日へスローに歩いていたい

日々 鋭さをます紫色の残照に
錆びてしまう最終を定めだろう
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あした土手の赤銅色残照に映える
残骸でも あした土手にあろう

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# by kiyora77 | 2017-07-16 21:16 | さみしさBOX

文明排水口


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阿南市大野町田園から眺める文明

「文明排水口」

時により時を刻む満ち潮にのる
入江の奥 文明排水口にたどり着く
泥臭い水の中に沈みそう

ふわふわ漂うクラゲ
文明のたれ流す水に麻痺してなければ
泥に埋もれてしまう

文明の落とし物と蠢くカスは排出される
溶け込んだカスに麻痺して漂いなから
引き潮に引かれていくしかないクラゲ

文明の排水口は至るところに口を開き
水に溶けてしまうクラゲを待ってる
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# by kiyora77 | 2017-06-29 16:05 | 愛色森宇宙
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徳島県美波町白沢の夏色景色

 美波町白沢は山河内方面から 南へ入った山あいにあり その山を越えると南阿波サンライン その眼下には大平洋がひろがる
のどかなごく普通の山里でも 心の古郷しみじみ染み込むものがある

「いきおい」

ホトトギス独特の囀ずりは
山の隅々までかけ上がる勢い
田畑は夏色に暑くなる勢い

老夫婦だけの家からラジオの音
勢いよく鳴る
しんみりと夏風ぬけていく空家
勢いよく夕映えに染まる

村の隅々まで夕暮れの勢い
若鮎の遡上は若人の勢い
銀輪がひときわキラキラと
夏色に勢いをましていく


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# by kiyora77 | 2017-06-15 09:23 | 愛色森宇宙

メタセコイヤ三十年高度

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圧倒されたメタセコイヤの巨木 那賀町和食

「三十年高度」

枝の全面で光を吸収して
三十年の高さまで伸びたのか
苦闘の高さに圧倒される

まっすぐに貫いた三十年なのか
信念を曲げない屈強さにふれて
三十年の高さに熱くなる

三十年の急峻を見上げる
苦節の節からひろがる枝は強靭
年功の高さは遥に遠い

メタセコイヤの三十年高度へドローンであろうと遥に及ばず
苦節の年輪を重ねて三十年高度にたどり着く
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# by kiyora77 | 2017-06-08 13:38 | 愛色森宇宙

山詩人 剣山山地

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剣山スーパー林道より次郎岌

 剣山トンネルを抜け高ノ瀬峡側から望む次郎岌 三嶺 剣山山地の山々の美しい景観 言い表せぬ感動に包まれた

「山詩人」

目指す峠を車で行く林道
自責の念で植林のざればは大きくなる
舞い上がる土煙は沈み岩が泣き崩れた

我は詩人を真似て岩の涙にしみいる 
我の付けた足跡は隔絶された子供たちと同じようにすぼまろうと
我の辿り着く杉林は足跡を遺すどころか
自ら切り裂いて水飛沫をあげる
水飛沫は音符になりて耳に響く
作詞を着けて口ずさめばmelodyはあおく
我の歌は子騙すことなく後ろへ回る

日射しの中に峠は自責の白日夢
悔恨の両手を翳しても権威の山は沈黙
両手合わせ感謝を現す時
山は権威を振るうことなく
我は感動の元に山詩人となる
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# by kiyora77 | 2017-05-31 17:16 | 愛色森宇宙